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これって何の意味があるの⁉会葬所作や仏具の意味解説・・・お線香を焚く意味と役割

 お線香を供えることには、深い意味と大切な役割が込められています。お線香は、仏様やご先祖様への供養や挨拶として焚かれ、心を清め、場を整えるとともに、慈悲の心を表すものとして扱われています。

 さらに、お線香の煙には、今とあの世を結ぶ意味もあります。仏様や亡き人との対話、私たちの心と仏様との繋がり、として信仰の心が育まれます。心清らかに保たれるように、お線香の煙がその橋渡し役を行っているといえます。

 また、お線香の香りには、その場を浄化し、心身を清める力があるとされています。これは、自分の内面を見つめ、自身の心を清め、穏やかな心を整えるための役割にもなります。 お線香の香りが広がることで、周囲の場も清潔され、仏教において行われる浄化の役割にもなっています。清らかな空間をつくりだすのが、つまりお線香の香りと煙なのです。

 さらに、お線香は慈悲の心を象徴しているため、仏教では慈悲の心を持って接することが重要であるとされており、お線香の香りが広がることで、慈悲の平等心に行き渡すという意味があります。

お線香を焚くことにより、私たちは他者に対して慈愛を持つことを学びます。このように、お線香には清い香り以上の深い意味が込められています。お線香を焚いて、仏様と心を通わせ、日々の生活において心の安らぎを得てはいかがでしょうか。

 

お線香をあげる意味

 お線香をあげる行為には、特に故人が亡くなった後、四十九日間は仏教でいう「中陰(ちゅういん)」と呼ばれ、亡くなった人がいる世へ旅立つための準備期間とされています。この間、近しい人々は故人が無事に成仏できるよう、お線香を焚いて香りを絶やさないようにします。

 また仏教では、なくなった方が「食香(じきこう)」に従い、お線香の香りを食べると考えられています。これは、お線香の香りが故人にとっての供物や食事のようなものの役割を果たし、その香りはその間ずっと人の魂を慰められると信じられています。この「食香」という考えは、故人にとって大切な存在であった家族や友人たちが、その人が生前に好きだった香りを選んで供えることによって、故人への想いがより一層伝わることでしょう。

 お線香をあげることは、故人を思い出し、その良い香りが心を込めた供養になるという意味があるのです。

 

最近の新しいお線香

 生活スタイルや住宅事情の変化にともない、現在では煙の少ないお線香やさまざまな香りのお線香が出てきています。昔ながらのお線香でないと供養できない訳ではありませんので、それぞれの家庭にふさわしい新しいお線香を試してみてはいかがでしょうか。

❶現代的な香りのお線香

 アロマテラピーなどで使われるラベンダーや柑橘系の香りがするお線香などもありますので、ご家族の好きな香りをみつけて先祖や故人のご供養に使うと、仏壇に向かいご供養することが楽しくなります。また、ご先祖や故人をより身近に感じることができるかもしれません。日々の生活の中でお線香を焚く習慣は、家族の心の落ちつきや精神の安定にもつながります。

 また、香りの中にはコーヒーや紅茶、リンゴといった嗜好品や食べ物の香りを模したものもあります。故人が好きだった嗜好品の香りがするお線香をあげるのも故人への思い出として良い供養になるはずです。

 お線香は、お線香をあげる人の「心と体を清める」という意味合いもありますが、「仏様とつながる」意味合いもあります。日常の中にお線香を焚く時間と習慣を作り、心身ともに清らかな気持ちで忙しい毎日に少しだけ安らぎと仏様との会話の時間を作ってみてはいかがでしょう。

❷お線香は大きく2種類に分かれる

 お線香の種類は大きく2種類に分けることができます。一つは「杉線香」。もう一つが「匂い線香」です。杉線香は煙の量が多く、お墓参りの時などによく使われ「墓線香」とも言われます。匂い線香は粘着性のタブの木を元に白檀(びゃくだん)や伽羅(きゃら)などの香料を加えて香り付けされています。白檀は熱帯・亜熱帯地域で生産される香木で、香りを放つまで数十年以上も時間がかかり、人工的な栽培が難しく希少性の高い香木です。伽羅は白檀よりも希少価値が高い香木で、樹脂の乾燥などから香りが生成されるのに100年以上かかる大変な高級品として有名です。伽羅は常温では少ししか香りが立たないのに対し、白檀は常温でもしっかりと香りが立つという違いもあります。

 

お線香の作法
基本的な作法

 仏壇にお線香をあげる時の基本的な作法は以下の通りになります。
1)仏壇の前に座り(正座)仏様に一礼します。
2)ロウソクに火がついていれば、その火に線香の先をかざして火をつけます。ロウソクに火がついてない時は、まずはロウソクに火をつけてから、お線香をあげましょう。
3)お線香の火は手で扇いで消し、煙が出ていることを確認して香炉にさして立てます。この時、決して口で火を吹き消してはいけません。
4)おりんを鳴らして、合掌し一礼します。

 

お線香のあげかた、宗派の違い

 お線香のあげかたで悩んでいませんか。ただ、どの様なあげかたでも故人を思う気持ちに変わりはありませんが、宗派の違いによる作法は覚えておきましょう。そうすることで、より故人や仏様に対する思いのこもったご供養となるはずです。

・真言宗:1〜3本を香炉に立てます
・浄土宗:1〜3本を香炉に立てます
・浄土真宗:1本を数本に折って火をつけて、寝かせて置きます
・天台宗:特に決まりはありません
・曹洞宗:1本を香炉に立てます
・臨済宗:特に決まりはありません
・日蓮宗:1〜3本を香炉に立てます

 このように、仏教の宗派によりお線香のあげかたに違いがあるため、前もってそこのご家族の方にどのようなあげかたをするのか、聞いておくのもよいでしょう。